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6弾目

 

久々に吸い込む夜の空気で肺を満たして、タカヒトは3秒で状況を理解する。


「アキトの腕はまた上がったみたいだな。」
「嫌味っすか隊長。」


タカヒトのつぶやきにヤマトが眉を歪め軽く睨みつけた。
甲板の上では無数にいる黒服の男達ージュメッリの構成員だろうーが地元警察に拘束されたり連行されたりして、

ぞろぞろと蟻のように船から降ろされていた。
船のクレーン上ではアサルトライフルを鞄に片づけているリョクエン。
コンテナの上で腰かけているハイジと、彼の銃を整備しているリオン。応援で呼ばれたのだろう。
そして不機嫌そうなヤマトと、ヤマトに指揮していたであろうアキトがマヒトの髪を撫でながらそこにいた。
タカヒトが弟たちの近くに寄る。


「ご苦労様。早かったね。」
「足止めはしたがクサナギには逃げられた。これだけの数をもう鎮圧させたのか。」
「アキトさんがいきなり通信入れてきて、警察を使ってくれたんすよ!俺たちだけでやれたのに…!」


言葉では丁寧な言い方をしつつ、手柄をとられ苛立っているヤマトが木刀を腰に戻した。


「お前たちは強いけど、ちょっとダラダラし過ぎたね。暴れていいとは言ったけど、任務はそこじゃなかったでしょ?」
「・・・すんません。」
「それよりアキト。あのガキと宝石はどうした?おまえ、ボートで両方捕らえる手はずだったじゃないか。」


マヒトを撫でる手を止め、微妙な顔を浮かべる。ヤマトほど顕著ではないが、苛立ちが滲み出てきた。
ボートの音がした。
少し離れたところに、白い小型ボートがスピードを上げてコンテナ船の近くを横切ろうとしている。
タカヒトはすべてを察した。アキトがへそを曲げた顔をした訳を。
小型ボートの上にいたスーツの男が、上機嫌でこちらに向かって叫んできた。


「悪いなーガラッシアー!!手柄は俺がもらっておくわー。ついでに妖精もー!!」


男の手には、夜の海で眩しく光る大きな青い宝石。
足元には、縄で縛られた金髪の若い男ー今回の黒幕にしてアキトが捕まえるはずだった男が丸まっている。
船を操縦するのは、ブラッティーマリ-・ナンバー2の男。
タカヒトは、コンテナ船に横づけされたアキトの小型ボートを見つけ、その横腹に大きな穴が開いているのを見つけた。
操縦桿もなぜか外れている。わずかにガソリンの匂いもしてるのはやり過ぎじゃなかろうか。
人を小馬鹿にしたような大げさな笑いを響かせ、これ見よがしに宝石に抱え去っていく男が水平線の方へ消えて行く。
ブラッティーマリーのボスを歯を食いしばり睨みつけているアキトが拳を握る。

ヤマトがそっとアキトから離れた。
アキトがこんなあからさまに、子供のように感情を表に出す相手は、あのマフィアしかしないだろう。


「あの狐めっ…。宝石に興味ないとか言いつつ、俺を利用して手札を増やしやがった…!」
「ピングイーノに恩でも売るのか?」
「あの人がそんな小物みたいなことするわけないだろ。あの宝石を手に入れて堂々とオークション会場にでも乗り込む気だよ。

結局また利用しやがって!」


アキトの目に見える怒りに、ヤマトの怒りは消えたようで、むしろ畏怖すら感じてさらに一歩下がった。


「俺、アキトさんにだけは逆らわないと決めたわ…。あのマフィアにあんな口きけるのは、シベリウスとアキトさんぐらいだ。」
「それが分かったなら、大人しく後片付けしろ。八つ当たりがくるぞ。ノーナの二人も呼んで来い。」
「イエッサー。」


ヤマトがその場から去り、タカヒトの胸に残ったのは、ヤマトが本当の違和感を感じなかったことへの安堵だ。
アキトがもう消えてしまったボートを睨みつけながら恨み言を一人でこぼしている間も
じっと動かず海の向こうを見つめ続けているマヒトの横顔こそ、タカヒトは恐ろしかった。
表情はそこになく、ヤマトやリョクエンですらマヒトの感情は読めない。
怒りといえば怒り。
アキトをコケにしたマフィアへの怒りがあるんだろう。
マヒトは兄弟のためなら何をしでかすかわからない、いわば爆弾だ。
単純明快な思考をもつヤマトとはまた違った意味で暴れるから厄介だった。
いづれマフィアを一人で潰してしまいそうな底知れなさを、タカヒトは気づいていた。
だからこそ、アキトとマヒトの頭に手を置いて、撫でてやる。


「あとは警察に任せよう。家に帰るぞ。」


それは魔法の言葉だった。
アキトの悔しさは沈静化され、マヒトは普段の能天気な笑顔に戻る。
自分たちの家。
そこが心のよりどころで、すべてで、最も守るべき世界。
その平穏が守られているならば、全てはどうでもいいことだ。
兄弟は各々の笑顔を見せて、長兄の胸に甘えた。


「今夜はシベリウスの呼び出し全部無視する。朝まで付き合ってよね、タカヒト。あ、ワイン開けちゃおっか?」
「ねぇねぇ、タカヒト。ケガしてないけど落ち込んでるー?僕が慰めてあげるよ!」
「いらん。」
「アキ兄、僕パエリア食べたい。あとマルゲリータ。」
「そういうと思って、下準備は済ませてあるよ。」


ガラッシアのクインタとノーナは早々と船から降りると、警察に全てを押し付け港から去っていった。

 

 

 

 

 

シベリウスは、分厚い報告書の束を乱暴にデスクの上に放り投げると、深いため息を、長く漏らした。
彼の憂鬱さとは裏腹に、彼の後ろに見える新緑の庭と街並みは煌びやかに、新しい1日を希望で満たしているようだった。
穏やかで、平和で、当たり前の生活がそこにはあり、報告をしに来た部下ーアキトはまたその当たり前を守ったことになる。
表面上。


「あの生意気坊主に踊らされるとは、ワシらも盲目したもんだ。」
「俺たちも一括りにしないでください。あの子は貴方が手塩にかけて育てた、いわば愛弟子じゃないですか。
シベリウスの頭脳とやり口を学び、若さと大胆さも手にしたニューフェイスですよ。」


さらりと加えた嫌味のエッセンスに気づいたシベリウスだが、少し睨みつけただけですぐ机上の書類に目を落とした。
乱暴に置いた書類の真ん中に、ちょうど金髪少年の顔写真が張ってある報告書が見えた。


「トキヤ・キラーハウンズ。元ガラッシアのプリーマ。身売りされそうなガキを哀れだとトキノが拾ってきたから
仕方なく育ててやったというのに、親不孝者が…。」
「偉大な養父の背中を見た育ったせいで、野心家に育っちゃったんでしょうね、トキヤくん。」


トキノ、とはシベリウスの妻である。
妻トキノは10年以上前の雨の日に、身寄りのない子供を拾ってきた。それがトキヤという少年。
ちょうど孫のサキが生まれる前だったせいか、トキノは周りにどんなに反対されても少年を手放さなかった。
折れたのは夫のシベリウス。
貴族育ちの妻にも、もうすぐ第一子が生まれる娘夫婦にも任せるわけにはいかなかったので
自分が作った組織ーガラッシアで育てることにしたのだ。
元々警察官でもあるシベリウスから体術や戦術、政治などすべて叩き込まれた少年は
トキヤという名前をもらいシベリウスの跡継ぎとして期待されていた。
しかし、6年前。
彼は部下兼教育係兼お目付け役であったクサナギを連れ、組織を抜け消息を絶った。
マフィアとは違い、組織を裏切ったからといって命を狙われるわけではなかったが、

リセルに二度と足を踏み入れることは許されず、月日は経った。
アキトも当時すでにガラッシアに所属しており、シベリウスの教育を受けている者同士面識はあった。
トキヤは養母とクサナギ以外心を開かない冷めた少年だったため、親しいわけではなかったが、その能力はアキトも認めていた。


「トキヤくんが、マヒトに語った過去は事実でした。
彼は血の繋がった姉の存在を知り、姉の元へ行くためガラッシアから去った。
ただ、姉自身がジュメッリの構成員で、スパイ活動中に何者かに暴行を受け死亡。
ジュメッリの数人と手を組んでいたカルド幹部の息子達が犯人だとわかり

スリという組織を自分で作り、復讐のため行動を起こすも
逆にその息子達が親の力を使い、スリの犯行としてジュメッリを壊滅にまで追いやった。
今回の事件は彼の復讐劇ってところですかね。
革新派にまで成長したカルドの一派が、リセルを巻き込もうとしていると聞いて、

奴らの作戦を全部引き受けて利用したようですが、おかげでこっちは大混乱でしたよ。
結局守ろうとしたんだか破壊しようとしてくれたんだか、俺にはわかりません。」


アキトが軽く肩をすくめた。


「あの坊主の悪い癖だ。細かいことをやっているようで不器用だからすべて潰そうとする大雑把さを持っておる。
カルドの内輪もめがこれで表面化され、奴らと同盟を結んでいるわしらは被害者となり、僅かだが有利に動ける。」
「総括するとトキヤくんの恩返しに聞こえますが、そんな思考そもそも持ってないでしょ。」
「そうじゃな。」


あっさり肯定し、椅子の肘置きの上で腕を組む。


「トキヤがマヒトをけしかけたのはスリ内部に怪しまれないようにする作戦の一部だったのだろうが、
あのままマヒトがジュメッリに牙を向いてれば事態は悪くなっておった。」
「トキヤくんは、俺が存在に気づきマヒトを止めるとわかっていたんだと思います。弟に接触したのは、俺を試すためでしょう。

ロード卿暗殺場面もわざと見せつけたせいで、僕の正気を疑ったのかもしれません。」
「あのバカは気づいたと思うか?」
「いえ、マヒトは純粋に家族を心配するとき、ただの年相応の少年になります。勘づく要素は皆無かと。」
「ならいい。」


シベリウスの後ろの窓にスズメが一羽やってきて、羽を休めだした。
彼も鳥の気配を感じたのか、椅子を回して優し気な眼で眺め出した。


「マフィアの若造が重い腰を上げたのもそこが原因だろう。
あやつはお前さんを可愛がっておるようだからな、指導のつもりで色々餌を与え動かなかったが。万が一を最も嫌う。
まったく、婿殿もとんでもない友達をもったようだ。」


娘婿の友人のお陰で毎度頭を悩まされているボスは、眉間の皺を深くしたが、それ以上その話題に触れなかった。


「此度の働き、全てお前の手柄だ。いくら与えられた餌で動こうが、手柄を取られようがな。
幹部連中は大喜び。今後の為にも素直に受け取っておけ。」
「わかってます。使えるものはすべて使え。たとえ己の倫理に反してようが。そう教わりましたから。」
「ならいい。ジュメッリのガキども、結局国に帰ったのか?」
「ガラッシアとの同盟話は喜んでくれたんですけどね。彼らは彼らの家族のためにあるといってました。
それに、マフィアにガラッシアに、どちらも自分たちには物騒すぎる、とも。」
「違いない。」


スズメが空に飛び立って、シベリウスは椅子を戻しアキトを見た。
その眼光はひと時の平穏を見ていたとは思えぬほど鋭く、マフィアよりマフィアらしい。


「お前がブラッティーマリーではなくガラッシアに残ると決めたあの時より、進む道は一つだ。
この街を守ること、この街を狙う輩はすべて排除すること。
道は他人の血で塗りたくられている。その足裏に血はこべりついておるぞ、アキト。」
「言われずとも、心得ていますよ。引き返すつもりも、道を変えるつもりもありません。」


ガラッシアの本部を出て、タカヒトが待つ車に乗り込んだアキトは
流れる平凡な景色を見ながら、車のポケットに差してあったタバコを取り出して火をつけた。
バックミラーを一瞥したタカヒトが、穏やかな口調で問う。


「お前が吸うのは珍しいな。」
「可愛いマヒトの灰を汚したくないんだけど、こういう日はどうしても、ね。」


肺でくゆらせた紫煙を、窓の向こうへゆっくり吐き出した。


「タバコを教えた悪い大人は、昨日俺から仕事を奪っていったよ。」
「思うんだが、過保護だよな。あのボスは。」
「どこがさ。」
「マフィアが関与して無理矢理完結させたとなれば、お前の仕事は減るし警察も革新派カルドもトキヤを諦める。

全ての目はブラッティーマリーに集まるだけ。」
「…目立ちたがり屋なんだよ、あの人は。うまいこと言って、結局は美味しいところを食べていたい子供みたいな大人なんだから。」


一本が短くなるその前に、タバコを灰皿に押し付けた。


「いつか必ず超えてみせる。今はまだ敗北に甘んじて勉強させてもらうけどね。
この街は俺がもらう。マフィアなんて踏みつぶしてやる。」


ミラー越しに感じた剥き出しの野心。
実弟には決して見せない彼の牙。
いつか必ず、そう言ったことは叶えてしまうのだろう。
恐ろしい弟をもったものだ―…。
心でそうつぶやき、タカヒトはハンドルを回した。

 


 


リセル 旧市街地

まだ昼前なので太陽は真上よりやや東にずれていて、影ははっきりと落ち、
ゆるやかな午後とは違い時間もまだせっかちに漂っている。
黄色い土壁と灰色の石畳が特徴的な細い路地を歩いている若い男は、
スーツの上に黒のコートを肩に引っかけ、ポケットに手を入れ堂々と歩いていた。
洗濯物が路地の頭上で風に踊り、窓に飾られた色とりどりのかわいらしい花。
どこかから匂ってくるクッキーを焼く甘い匂い。
それらと縁遠く、自ら似つかわしくないと吐く男は、しゃがみこんで黒い猫と戯れるスーツ姿の少年を見つけた。
少年も同じ黒いスーツに身を包んでいるのに、この路地の風景と、とてもよく馴染んでいた。
この街に住み、この平和を守っているからこそ、街の空気に溶け込むことが許されているのだろう。
目的は同じでも、この平穏とは関係ない物騒な世界に身を置く自分では決してこうはなれないのだろう。
猫を撫で続ける前髪の長い少年は顔も上げずに言った。


「あまり兄さんをいじめないでくれますか。」
「俺なりに守っているだけなんだけどなー。あの子は素直に褒めたり教えたりするのは喜ばないでしょ?」
「ずいぶん優しいお義父さんですね。」
「手厳しいなー。子育てなんてしたことねぇんだ、期待はしてくれるな。」


少年は、前髪の隙間から男を見上げた。
あどけない可愛らしい瞳をしているのに、どこか抜け目がない。
猫に視線を戻す。


「こんなところで油売っていていんですか?」
「たまの散歩はいいもんだ。自分が守る世界を肌で感じていたい。」
「普段目も向けないくせに、こういうときばっかり偉そうなこと言われても、この街も願い下げですよ。」
「嫌味だねー。さすが俺の息子。」
「育てられた覚えはありませんよ。」
「敬語、やめてくんない?マヒト。」


マヒトに撫でられていた猫がするりと指から抜けて、この世のすべてを牛耳ろうとしているマフィアのボスの足元に絡みつきだした。
顔をこすりつけ、しっぽまで絡ませる。


「ヨツバの浮気者…。」
「お前の猫?悪いなーカリスマ性が猫まで惹きつけちゃって。」
「その高級スーツを猫の毛だらけにして、カズマさんに叱られればいいんだ…。」


立ち上がって、子供みたいに口を曲げた息子が可愛くて、珍しく素直にほほ笑む。
だがすぐ真顔に戻った。
仕事の顔ではなく、父の顔に。


「お前の力があればここ数日の事態がすぐ“視えた”はずだ。アキトがジュメッリを壊滅させたなんて戯言、なんで信じた。
危うくお前が暴れまわって事態が3手ほど後退するところだったぞ。」
「簡単だよ。あの人達は本気で兄さんが自分たちを壊滅に追いやった敵だと思って、本気で命を狙ってた。
純粋な思いに偽りも嘘もない。トキヤって人の台詞を聞いても、ブルーフェアリーは“降りて”こなかったよ。」
「お前も相当なブラコンだったの忘れてたよ…。」


困惑を隠さず髪を掻いた父。
その表情は、血が繋がった自分より、血が繋がってないはずの兄にどことなく似ている。
兄とは母は同じだが父親が違う。よって、この人と兄は血の繋がりは一切無い。

それでも、一般的と言えないものの、彼なりの愛情を注いでくれている。


「まったく…。お前のせいであのでっかい宝石探すの苦労したぜ。」
「嘘ばっかり。あれの値打ちはせいぜいクレープ4つ分だよ。偽物で居続けるには十分な代物なんだろうけど。」


近くの家が昼ごはんの用意を始めたらしく、鼻をピクピクと動かした猫は
あっさりタケルを見捨てて路地の向こうへ行ってしまった。


「皆、妖精が偽物と知りながら翻弄されてる芝居、上手だったね。」
「当人は余裕でいいねぇー…。大人は色々大変なんだよ。

本物のブルーフェアリーが未来予知ができる若くてかわいい男の子と知れたら、

裏世界の人間だけじゃなく、ありとあらゆる人間がお前を狙って、リセルにやってきちまう。
なら偽物を担いで大暴れを見せたほうがいいだろ。ピングイーノがあれがただの宝石と気づく前に芝居打てたしな。」


マヒトの微妙な表情の違いに気づいたタケルは距離を縮めて、壊れ物でも触るように手を伸ばして頬に触れた。


「…俺がお前たちを守るのは当然の役目だ。クシナとも約束した。
アキトがお前を守るために生きると決めたのも、男の決意だ。それを踏みにじるようなことはしてくれるなよ。
お前は普通に生きて、笑って過ごせ。それが俺の元ではなくガラッシアにいるための条件だぞ。
兄さんのために何かしたいと願うなら、いい子でいろ。」
「僕のセリフ全部先読みして喋らないでよ…。」


マヒトは父の大きな手に自分の手を重ねた。
今話した内容は、全てトップシークレット。
誰にも聞かれてはいけない。
だからこそ、この路地には猫しかいない。
この一帯はマフィアが見張っているはずだ。
親子が言葉を交わすには、そこまでしなければない。
マヒトがタケルの実子だと知っているのは、シベリウスとカズマ、兄2人だけ。

 


「毎日楽しいだろ?マヒト。俺が守っているこの街が。」
「ガラッシアも守ってるよ。」
「好きに遊べ。ここは遊び場だ。親が見ている砂場で、思う存分な。」
「あまり兄さんをいじめないでよね、父さん。無理もしないで。」
「わかってるよ。じゃあまたな、俺のディア。」


 

額にキスを落として、再会は終了した。
路地に潜んでいた気配はなくなった。

もう誰もいない。
猫もいない。
マヒトはどこか寂しくなって、家に戻ることにした。
家族と仲間がいる、あの家に。



 

 

 

 

 



end
 

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